『トロンニュ 2023 / トリスタン・ランポン』

¥4,840

Trogne/2023/Tristan Rampon

newitem202511_04トリスタン ランポンのワインは薄旨ではなく凝縮感が強く感じられる、栽培と醸造の両面でリスクを負わねば作ることのできない、しっかりと内容が詰まったものです。
弊社取扱いの若手生産者を例に挙げるならばビュジェのタイユール・クイユールのように、仕事に対して真剣に向き合い過ぎて、ワインにはややクレイジーな側面もありながら強いエネルギーを感じられる魅力的な生産者だと思います。
標高は520mとボージョレ地方ではかなり高く、その結果として冷涼感が葡萄に備わり、加えて醸造由来の揮発酸とも絶妙にバランスが取れており、ボージョレの2022Vではとても印象深い味わいだと自信を持ってお勧めいたします。
ちなみに2021Vは初訪問時に完売しておりましたが、2022年とは正反対の冷涼な年であったにも関わらず緻密でありながら繊細、妖艶さも窺えるワインでした。
対照的な2ヴィンテージですが、いずれも素敵なワインを造る生産者だと確信しました。
「ドメーヌ」 2024年時点で30歳。
農家を目指していたため大学での専攻は農業学、卒業後数年間は近所の農家で働いていたが次第に自然派ワインの道に興味を持ちDomaine Saint Cyr(ドメーヌ・サン・シール)に勤めてワイン造りを4年間学んだ。
初ヴィンテージは2021年。
当時は勤めながら約1.5haの畑を所有してドメーヌを立ち上げ、徐々に面積を拡大して2024年の時点で4.70haを所有。
全体の75%は樹齢約15年の若木が占め、残り25%をオー・ザルブルの樹齢約60〜80年の古木を使用。
最初にオー・ザルブルの葡萄を収穫し、全房で5日間マセラシオン。
その後若木の葡萄を収穫して、半分を先にマセラシオンしているタンクに投入。
残り半分はダイレクトプレスして、ジュースをタンクに加え10日間マセラシオン。
コンクリートタンクで13ヶ月間の発酵と熟成。
仄かにオレンジがかったやや淡い赤色。
熟した葉付きの苺やフランボワーズ、ドライ苺、グレナデンシロップといった、フレッシュさと充実感が調和する赤い果実に、生花のバラやポプリ、お香、土、カルダモンやコリアンダー、白胡椒などの爽やかなスパイス、そして軽いスモーキーさが重なります。
優しく搾った赤い果実のピュアな果汁を想わせる、透明感のあるライトタッチで、喉を潤すように清らかに染み込みます。
瑞々しく可愛らしい果実味とほどよい充実感に、ドライフラワーやスモーキーなニュアンスが落ち着きとエレガンスを与え、スパイスの清涼感がアクセントを添え抑揚をもたらし、口中を満たします。
飲み心地が良く、若々しく愛らしい果実味と、トーンを抑えた淑やかさを兼ね備えた、ついもう一杯と手に取りたくなるような魅力的な仕上がりです。
(インポーター資料参照) 生産者:トリスタン・ランポン 生産地:フランス/ボジョレ 品種:ガメイ タイプ:赤 容量:750ml